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居住者がご高齢であったり、障がいがあった場合、住居への出入り、室内から庭、玄関や敷地への移動に段差が大きな障害となります。
私たちはお客様から家づくりのご計画を依頼された段階で、設計上配慮していれば、いざという時にどれだけ助かるかと云うことをご提案すべきだと考えます。
敷地から玄関、室内への段差を解消させ、床の高さを平坦に近いスロープで結びました。
車の乗り降り時に雨風の影響を軽減することを考慮し、玄関前に大型の庇を設計し、車の通過と雨を避けた乗り降りを快適にしました。
玄関ドアの開閉の負担を軽減させるために、ワンタッチ操作で開き、人感センサーで閉まるタイプの引き戸を採用しました。
エレベーターはボタン一つで快適に移動できます。停電時の安全対策では、内蔵バッテリーで2階から1階に自動的に降りて停止します。
このモデルハウスでは、床材など随所に杉圧延幅広床材を使用しており、住環境に適した特性を持っています。
1/幅広の床材は、視覚にゆったりとした落ち着き感を与えます。
2/変形は殆んどなく、形状安定性に優れています。
3/材に含まれる空気層が断熱効果を発揮して、足裏があったか。
4/クッション性に優れ足が疲ず、木の香りが癒し効果を与えます。
この杉材は、棚板や家具にも応用でき、高級感の出る材で高いデザイン性を持ち得ます。
宮崎の県産材を多く使用し、精神的にも落ち着ける空間です。
温熱環境を改善し、ヒートショックや病気の予防に配慮した住宅で、外気温に影響されず全館冷暖房を実現できるものです。更に省エネルギー性能にも優れ、室内にあっては約1℃~2℃の温度差の暖房で、ゆったりと空気が移動換気されており「ムワァ」とするような高温で強い不快な感じは一切致しません。
杉材から放出される香りや成分からは、リラックス効果や滅菌効果があり、まさに自然素材の空調設備といえます。
■照明器具
安全に過ごしていただくよう、足元灯(保安灯)を随所に配置し、停電した時はバッテリーの電源で30分以上自動点灯。
非常時の明かりとして、取りはずして持ち運びも可能です。2階のホール、介護部屋のベットの枕元にも設置されています。また、各部屋の照明も心が休まるよう温もりのある照明効果をあしらっています。
晴天の日の日射熱だけで充分な温かさが得られますので、エアコンはストップしてもOKです。
60坪の住宅の暖房を、10畳用・4.7Kwのエアコン1台で快適にコントロールでき、晴天時や曇天時で、それぞれ丸一日の暖房費が約60円、120円ということになりました。
マッハ・ソーラーシステムは、ヒートポンプで生成した熱をDCファンによって大量送気する事で実現する全館空調システムで、40tあまりの建物の躯体蓄熱を利用して安定した温熱環境を創出する技術です。
「小温度差大風量」による本システムは既に特許が認定された工法で、モデルハウス内では、ダイキン社製品の「デシカント空調」を導入し、第一種換気でありながら加湿と除湿の機能もある熱交換ユニットを採用しました。この事が湿度環境の改善に大きく寄与しています。更に当該機器は90%の熱交換効率を誇り、冷暖房の負荷を30%低減いたします。
■非常時のために安心の備え介護支援モデルでは、停電に備えて30kWの鉛蓄電池を設置しています。通常の使用では、夜間電力で100%の充電を行い、日中に充電量の50%程度までを照明とコンセントからの使用電源として利用できるようになっています。充電の残り50%は、非常用として利用予定となっております。
■さらに2階ホールに2個所の足元灯を設置していますが、いずれも停電時には取り外して携帯用の懐中電灯として利用できるようになっています。
■収納/ウォークインクローゼット収納力タップリのウォークインクローゼットは、杉材を使用したアイデア豊富な収納部屋です。
■介護を快適にするための配慮介護の現場では、臭気が問題になることがあります。そこで脱臭効果のある「AIR-E」(ナノ発生器)を介護室やトイレ・納戸、洗面所などに設置しているほか、介護者の寝室には専用の排気ダクトを配置することで、他所への影響が回避できます。
階段からすべって怪我や死亡事故となるケースが意外に多いことは、統計にも示されています。2004年の日本転倒防止協会の調べでは、階段等の住宅内での死亡事故は1年間で4000名近くに上っているそうです。今回、宮崎県産杉材を波板状に加工し、劣化防止と美感を維持する為に塗装して介護支援モデルに採用いたしました。
■視力障害の方の感想
FHアライアンス会長の廣石氏は、弱視でも元気にお仕事をされています。先日、モデルハウスをご覧戴きましたが、実際に階段を上って「これは上りやすい。踏み板がしっかりグリップできることと、踏板と踏板の間の垂直の部分が白い漆喰にされていて、くっきりと判りやすい」との事。また上り始めの段には照明も付けられており、これを喜んでおられました。なお、一面の踏み面を2色でデザインしており、実用的には色の変化で段差の確認がしやすくなります。
「こんなに上りやすい階段は、初めて!」とのお言葉を、視力の弱いお客様からいただきました。また、床材や内装建具材にも表面加工の表情が面白く、こちらも試作してモデルハウス内で展示いたしました。
下りの時、体重はカカト側となり、先端部のスベリ止めでは効果がありません。
弊社が開発したノンスリップ階段は、全面に凹凸があり、足裏全体でしっかりとしたグリップ力を生みます。
■洗面化粧台は、車イスでも顔が洗えるよう下部収納のないタイプを選択しました。右側にも水栓レバーが移動可能で、シングルレバー、シャワー水栓となっています。
今回はユニバーサルデザインを採用し中央にレバーを設置。車イスに座っていても、顔が見られる位置に鏡が設置してある所も重要な選択ポイントに。
■ユニットバスでは、車イスからユニットバスのベンチに移乗でき、入浴しやすいタイプを選択。床が膝をついても痛くないホッカラリ床タイプで、浴槽は冷めにくい保温タイプ。半身浴可能なタイプで安全なスベリ防止効果もあります。
■寝室は、プライバシー保護を重視して2階に配置。介護用ベッドなども置けるように、スペースは広めに確保されました。壁には、
モミノキの無垢板を、天井にはモイスを使用し、調湿性の高い空間に仕上げています。上下階移動には、のエレベーターを利用しています。
■トイレは自動洗浄(全自動おそうじトイレ)、自動開閉、節水タイプを採用しました。はね上げ手スリ付きとし、手洗いは自動水洗に、また出入口ドアは、どちらから押されても開くことが可能となっています。
自分で自由に行きたいところへ行ける暮らし、自然の光を浴び、風を受けることができる家。そうした心地よい空間には自然と家族も友達も集まりたくなります。
車イスでも通りやすい開口幅が確保できる3枚引戸を採用しています。
他人の目を気にならないプライバシーのバリアフリーも今回のテーマでした。
■サッシ・窓/部屋からウッドデッキへの移動を考慮して、ノンレール引きちがい窓(ウォーキング)を選択しました。ノンレール構造で、レールの段差につまずいたり、溝に足をとられる心配がありません。
庭と建物の間を掘り下げ、ウッドデッキを渡すことで、内外の段差を解消しました。ホコリや落ち葉が室内に吹き込まないように、庭との境界にはリュウノヒゲなどの下草を植えたり、砂利を敷いたりし、庭でも土の面が露出しないように全面に芝を植栽しています。※下の写真は管理上の階段。
平坦な仕上がりの為、庭の埃や木の葉が室内に吹き込まぬよう、庭との境界に
落ち葉止めとして「竜のひげ」を植栽したり、庭は一面の芝を植栽しました。
室内から外へフラットな通路を開設出来たため、車椅子の利用も可能に。